税理士法人Aoi Plus 大川 紗苗

税理士法人Aoi Plus【税理士】大川 紗苗

多言語に対応し、ボーダレスに「伴走」する若き税理士の探索の軌跡

フリー株式会社が主催する士業に関わるすべての人たちが集まる、年に一度の日本最大級イベント「freee Advisor Day 2025(略して、fAD2025)」の特別プロモーション連動企画として、ふらっとがコラボさせていただくことになりました。

本イベントのテーマは「探索」。ユーザーと“ともに未来の可能性を探索し続ける場”として開催されます。

士業の皆さんが日々、どのように課題と向き合い、業務や組織のアップデートを実現しているのか。

ふらっとでは、そのプロセスを“探索の軌跡”として掘り下げるインタビュー企画として、今回、税理士法人Aoi Plus 大川 紗苗 氏に取材しました!

「ボーダレスな会計事務所」の原点

——まずはこれまでのご経歴と、現在の取り組みについて教えてください。

大川:私は監査法人での勤務を経て、2022年に税理士法人Aoi Plusを立ち上げ、現在は共同代表の一人として、組織運営やお客様対応に携わっています。

幼少期にアメリカで過ごしたこともあり、英語や異文化への関心が強く、今は日本でビジネスを始める外国人のお客様を支援する業務に注力しています。国境にとらわれず、多様な価値観の中で仕事ができるのは、私たちの強みの一つだと思っています。

——会計士を目指されたきっかけは、何かあるのでしょうか?

大川高校3年生の夏に簿記学校の方が簿記を無料で講義してくださって、その時の先生がとても面白くわかりやすかったのが会計の世界に興味を持ったきっかけです。実は私「会計士になろう」と思ったの偶然で(笑)。大学の推薦合格をいただいたのが第3希望の会計ファイナンスを学ぶ学科で、会計ができたら困らなそうといった感じであまり深く考えずに進学したんです。でも、思い返せば高校の文化祭でも会計委員をやっていて、なんだかんだ数字に縁があったんだなと。最終的には大学でまわりに会計士を目指している友人がいたのがきっかけで気が付いたら会計士を目指していました。

——独立を選ばれた背景には、どんな思いがあったのでしょうか?

大川:監査の仕事は社会的に意義もあり、学びも多かったです。でも、「独立した第三者」としてではなく、お客様の近くで、一緒に課題に向き合う立場でいたいという気持ちが次第に強くなっていきました。誰かのチャレンジに寄り添い、共に喜び、成長できる仕事がしたかったんです。

「10人の壁」を乗り越えて、素直にチャレンジできるチームづくり

——独立当初からクラウド会計を積極的に導入されていたそうですね。

大川:はい。私たちは若手3人の無名チームからのスタートだったので「どう他事務所と差別化するか」が大きな課題でした。ITを活用して効率化し、付加価値を提供することが、成長の鍵になると考えていました。freeeのようなクラウド会計との出会いも、その流れの中で自然に生まれたものです。

——組織が拡大する中で、新たに直面した課題はありましたか?

大川:まさに今、「10人の壁」にぶつかっている最中です。立ち上げ当初は3人でしたが、今ではアルバイト等を除いた社員で10人規模に。小さい組織ですが、情報共有や意思疎通が難しくなる場面も少しずつ増えてきました。評価制度の構築、マネジメント層の育成など、これまでにない悩みが出てきています。

——その中で、大川先生ご自身の考え方や姿勢に変化はありましたか?

大川:組織づくりに関する悩みは尽きないですが、その経験をうまく言語化してお客様に還元できればという気持ちがあります。 それから、組織課題を解決する上で、採用は本当に重要なテーマだととらえるようになりました。スキルや経歴ももちろん大切ですが、それ以上に、事務所の雰囲気を明るくしてくれるような、前向きなエネルギーを持った方と出会いたいと思っています。最近では自分の運の良さに自信があるかも大事にしています。

——「運がいい」というのは、ユニークな採用基準ですね。

大川シンプルに「一緒に働きたい!」と心から思えるかどうかを大切にしています。私たちの組織づくりは、メンバー一人ひとりの個性とエネルギーを最大限発揮できる環境を築くことです。

「なんか面白そう」「やってみたい」と感じたことに、素直にチャレンジできるチームでありたいですね。

「直感」に従い、動いてみよう

——最後に、読者の税理士・会計士の方々へメッセージをお願いします。

大川:「思い立ったが吉日」という言葉が好きで。やりたいと思った瞬間が、動き出す一番のタイミングだと思っています。独立でも転職でも、誰かとコラボしたいでも。直感を信じてみてください。

——freee Advisor Dayのようなイベントは、その「直感」を試せる場かもしれませんね。

大川:そう思います。共感できる人と出会ったり、刺激を受けたり、自分の考えが整理されたり。誰かと話すことで、新しい可能性に気づけることってたくさんあります。私も当日、いろんな方とお話できるのを楽しみにしています!

先生のご紹介

大川 紗苗 [OKAWA SANAE]
略歴:公認会計士・税理士。税理士法人Aoi Plus代表社員。高校時代に簿記と出会い、会計の面白さに開眼。監査法人勤務を経て、経営者支援への強い思いから独立。当初よりクラウド会計freeeを軸に業務効率化とグローバル展開を推進。目下、組織の「10人の壁」と向き合いながらも、現在はM&A支援やAI活用にも注力。お客様と従業員の双方を幸せにする組織を目指し、進化し続ける。
所在地:東京都港区南麻布3-21-17
HP:https://aoi-partners.com/