リージョナル総合会計事務所 公認会計士/税理士原田 聡

リージョナル総合会計事務所 【公認会計士/税理士】原田 聡

「誠実で専門的であること」を信条とする税理士の探索の軌跡

フリー株式会社が主催する士業に関わるすべての人たちが集まる、年に一度の日本最大級イベント「freee Advisor Day 2025(略して、fAD2025)」の特別プロモーション連動企画として、ふらっとがコラボさせていただくことになりました。

本イベントのテーマは「探索」。ユーザーと“ともに未来の可能性を探索し続ける場”として開催されます。

士業の皆さんが日々、どのように課題と向き合い、業務や組織のアップデートを実現しているのか。

ふらっとでは、そのプロセスを“探索の軌跡”として掘り下げるインタビュー企画として、今回、リージョナル総合会計事務所 原田 聡 氏に取材しました!

何かを極めたプロフェッショナルになりたい——強い志から税理士の道へ

——まずはこれまでの歩みと、現在のご活動について教えてください。

原田:私は埼玉出身で、大学卒業後に公認会計士試験に合格し、大手監査法人デロイトトーマツで9年間勤めました。2022年に独立し、大宮駅から徒歩6分の場所に事務所を構えています。現在は私を含め9名のスタッフで、全国のクライアントに対応しています。

——会計士を志したきっかけは何だったのでしょうか?

原田:実は学生時代はずっとサッカーに打ち込み、プロを目指していました。そのため、「何か一つのことに打ち込み、プロフェッショナルになること」が強い願いで、次に何を極めるか考えた時、大学の商学部で会計士の仕事を知りました。周囲にも会計士を目指す仲間が多かったこともあって、この道に。

そして、デロイトトーマツに入り、幅広い業界を担当し、金融機関や一般企業、パブリック部門の監査、財務DDなど多彩な業務に携わりました。特に、中小企業の自己査定業務が印象的で中小企業の決算書は課題も多く、細かく見て改善を提案する作業は地味ですが、やりがいはありました。

——独立の決断は、何がきっかけだったのでしょうか?

原田:非常に思い入れのあった「上場企業の案件」を担当できなくなったことが大きかったですね。大手監査法人の看板があっても制約があり、もどかしさを感じました。一方、コロナ禍で苦しむ中小企業の姿を目の当たりにし、「自分はこうした企業の力になりたい」と気持ちが固まりました。独立後、その上場企業の案件も、今では顧問先となっています。

美容業界特化のキャリアは「ご縁」からはじまった

——「美容業界特化の税理士」とのことですが、美容業界について何か特別な「探索」をされたのでしょうか?

原田:「探索」というよりは「偶然のご縁」が強いですね。美容師の独立支援のお客様が顧問先になり、独立された美容師の皆様をご紹介いただく流れができました。

それまで個人としては美容業界に特別な興味があったわけではありませんが、接してみると皆さんが本当に誠実で素直な方が多く、美容サロン業界が好きになり、「ここに力を入れたい」と感じました。

結果、事務所として美容業界特化を打ち出し、広告やウェブ検索でも「美容業界特化の税理士」として発信しており、これは大きな強みになっています。

——独立後に苦労されたことはありましたか?

原田:顧客獲得は紹介で順調でしたが、一緒に働くメンバーとの意識のすり合わせや人材育成には苦労しました。

そのため、自由な働き方の環境作りには注力しています。バーチャルオフィスの導入や、DX化を推進し、東京・福岡・名古屋・香川にいるメンバーとのオンライン業務で、場所に縛られない柔軟な働き方を実現しています。

「誠実性」と「専門性」を大切に、お客様の「面倒くさい」を解消する

——事務所を運営する上で大切にしている志を教えてください。

原田:当事務所では「誠実性」と「専門性」を最も大切にしています。専門性は学び続けて高められますが、誠実性は日々の言動に表れます。スタッフ全員が間違いを正直に伝え、お客様に真摯に向き合うことを心がけています。オンラインでも積極的に声かけし、コミュニケーションを欠かさないよう努めています。

顧客に対しては、当事務所は「記帳代行は必ずやる」という方針を守っています。コンサルティングやAIで代替されやすい仕事ではなく、お客様の「面倒くさい」を解消する記帳代行にこそ価値があると考えています。お客様が事業に集中できるよう、記帳は私たちが責任を持つ。面倒な調査や問い合わせにも柔軟に対応します。

記帳代行の効率化のため、freeeの活用もしています。freeeのファイルボックス機能は抜群に使いやすく、他の会計ソフトと比べても頭ひとつ抜けている印象ですね。

「誠実さ」と「コミュニケーション」に税理士が提供する価値がある

——最後に、freee Advisor Day(FAD)への期待と読者へのメッセージをお願いします。

原田:fADは、DXやAIが税理士業界に与える影響を「探索」し、freeeの進化を体感できる貴重な場になると思います。私たち税理士はAIとどう共存し、どんな価値を提供していくか模索し続けなければなりません。

読者の皆さんには、AIやDX化が急速に進む中でも「誠実さ」と「コミュニケーション」が税理士の最も重要な価値であることを忘れないでほしいです。専門性の追求も不可欠ですが、人間だからこそできる価値を大切にしましょう。FADが皆さんの可能性を「探索」するきっかけになれば幸いです。私や事務所のメンバーも参加しますので、ぜひ会場でお会いしましょう。

先生のご紹介

原田 聡 [HARADA SATOSHI]
略歴:公認会計士・税理士。大学卒業後、大手監査法人デロイトトーマツに9年間勤務し、幅広い業界の監査業務、財務DDなどに従事。2022年に独立し、原田会計事務所を開設。現在は9名のスタッフと共に全国のクライアントに対応。美容業界に特化した税務支援に強み。AI時代においても「誠実性」と「専門性」を軸に、顧客とのコミュニケーションを大切に、お客様が事業に集中できることを追求したサービスを展開している。
所在地:埼玉県さいたま市大宮区宮町2-93-2
HP:https://www.regional-tax.com

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