秋元会計事務所【公認会計士/税理士】秋元 隆光

80年の歴史と知見で、あらゆる悩みに寄り添う——銀行・コンサル出身の3代目が挑む「経営者支援業」への進化

2026-06-12

秋元隆光

経営者支援を志し、銀行・コンサルを経て家業の3代目へ

——まずは、これまでのご経歴と現在の活動についてお聞かせください

秋元:私は「金融の最前線」と「経営の深部」を知るために新卒で銀行へ入行し、その後コンサルティング会社へと身を投じました。将来的に家業を継ぐことを見据えつつ、まずは外部の厳しい現場でキャリアを積み、30代を前に公認会計士の資格を取得。

現在は、80年続く秋元会計事務所の3代目として、地域に根ざした信頼と、自身のバックグラウンドである「財務」の視点を融合させることに注力しています。単なる税務申告にとどまらず、銀行対応や資金繰り支援、経営計画の策定といった「未来」に繋がる包括的なコンサルティング体制を構築しています。

——最初から家業に入らず、あえて外の世界を経験されたのはなぜですか?

秋元:学生時代から「お金の流れ」が経営にどう影響するかに強い興味があり、より広い視点で中小企業に関わりたいと考えていたからです。実際に現場で多くの経営者と接して気づいたのは、経営者の方々が抱える深い「孤独」でした。

数字の管理は税理士に任せていても、経営の本質的な悩みを相談できる相手がいない。日々の税務を通じて最も身近に寄り添える立場だからこそ、もっと深く経営者の力になりたい。銀行やコンサルで得た実感を伴う経験が、今の私の原動力になっています。

「効率化」が通じない、歴史ある事務所の価値観とのギャップに葛藤

——実際に事務所に戻られてから、理想と現実のギャップはありましたか?

秋元:それはもう、毎日が試行錯誤の連続でした。以前いたコンサル業界は、効率化と標準化が徹底された世界でしたが、80年の歴史がある当事務所は、良くも悪くも「アナログで人間味のある世界」でした。

特に、長年支えてくれているベテラン職員や、先代の頃からお付き合いのあるお客様との間には、大きな壁を感じました。システム導入を提案しても「今のままで困っていない」と言われ、親世代である先代とも意見は100%真逆。自分のやりたい「高度な財務支援」と、現場が守ってきた「丁寧な記帳指導」が乖離し、私の理想を押し付けるだけでは組織は動かないという現実に葛藤しました。

「伝統」と「変革」を分けて活かすという選択

——その壁を、どのようにして乗り越え、今の形に繋げていったのでしょうか?

秋元:ある時に、効率化は私たちの都合であって、お客様が求めているのは「自分たちの商売を分かってくれる安心感」なのだと気づいたんです。そこからは、無理に全体を一つにまとめようとするのをやめました。

デジタル化を推進したいお客様には私が率いる新チームが対応し、対面を重視するお客様には今までのやり方に馴染んだ職員が対応するというような、「伝統を守る」と「変革を担う」という二軸を事務所の中に共存させました。

——組織をあえて二層に分けたのですね。それによって、秋元さんの動き方も変わりましたか?

秋元:外部の専門家と積極的に連携し、M&Aや高度な相続、銀行や保険のスキームなど、専門領域はそれぞれのプロに繋ぐスタイルに切り替えました。私一人で全てを抱え込むのではなく、私はその中心で経営者の悩みを交通整理する「ハブ」に徹することに決めたんです。

この役割に集中し始めてから、お客様からも「秋元さんに聞けば何とかなる」という信頼をいただけるようになり、結果として事務所の付加価値も上がっていきました。

 

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経営者のあらゆる悩みを解決する「経営総合支援業」へと進化させる

—— 今後の展望についてお聞かせください。

秋元:これからは、会計事務所という枠を超え、経営者のあらゆる悩みを解決する「経営総合支援業」へと進化させていきます。80年という歴史を大切にしながらも、中小企業の経営インフラとして不可欠な存在になることが目標です。

私がコーディネーターとなり、専門領域は外部とも連携しながら、あらゆる角度から社長を支える「ハブ」としての機能を高めていきたいと考えています。

—— さらなる進化に向け、正社員採用を進めていると伺いました。今後のチーム作りにおいては、どのような仲間が必要だとお考えですか?

秋元:私が採用において重視しているポイントは、経営者に寄り添って話ができるコミュニケーション能力と、経営支援のプロとして成長したいという強い意思です。現在、私と同年代の30代・40代の経営者のお客様が増えており、彼らは会社の成長や事業の承継など多くの悩みを抱えています。

たとえ専門知識が完璧ではなくても、そうした経営者の悩みに対し親身になって一緒に解決策を考えられる、またそうした仕事を通じてプロとして自身が成長することに喜びを感じられる、そうした新しい仲間を求めています。

「経営者を支える仕事」として、連携を深めませんか

——最後に、同業の先生方や独立を考えている方へ、メッセージをお願いします。

秋元:私は、会計事務所の仕事は単なる計算や数字を扱う仕事ではなく「経営者を支える仕事」だと考えています。社長と食事をしたり、時にはプライベートな相談に乗ったりする中で見えてくる課題こそが、私たちの本領を発揮できる場だと思っています。今の環境の中で「もっと経営者に寄り添った支援がしたい」と感じている方がいれば、ぜひ一度お話しできたら嬉しいですね。

また、地域の経営者が抱えるさまざまな課題に応えていく過程で、外部の知見が加わることで、より良い解決につながる場面を数多く経験してきました。そのため、他の士業の皆様とも、垣根を越えて連携していきたいと考えています。お互いの強みを活かし、経営者のために何ができるかを共に考えていく。そんな出会いを、心から楽しみにしています。

先生のご紹介

秋元 隆光 [AKIMOTO TAKAMITSU]
略歴:公認会計士・税理士。
大学卒業後、銀行やコンサルティング業界に従事。将来的に家業を継ぐことを視野に入れながらキャリアを重ねる中で、経営者支援の重要性を実感する。公認会計士・税理士資格を取得後、80年の歴史を持つ秋元会計事務所に入所し、現在3代目代表を務める。外部専門家と連携する「ハブ」として、税務のみならず財務面からも経営者を支える「経営者支援業」の確立に尽力している。
所在地:東京都大田区蒲田5-46-1
HP:https://www.akimoto-tax.jp/