税理士法人コムニス 美細津 俊輔
営業職から税務の道へ——「独立したい」を後押しする環境で理想のキャリアを掴む若手税理士の歩み
2026-05-15
場所を選ばない「一生モノのスキル」を求めて
——まずは、これまでのご経歴をお聞かせください。
美細津: 新卒では全く別の業界へ営業職として入社しました。全国転勤が前提の働き方で、社会人1年目に長野県への配属が決まったんです。ちょうどそのタイミングで結婚も重なり、将来のライフプランを真剣に考えざるを得ない状況になりました。
「数年おきに縁のない土地へ転勤し続ける生活を、この先何十年も送れるだろうか?」と自分に問いかけたとき、答えは「ノー」でした。妻のキャリアや家族との時間を大切にしながら、どこへ行っても通用する専門スキルを持ちたい。そう強く思い、税理士を志すようになりました。
——そこで「税理士」という選択肢が出てきたのはなぜでしょうか。
美細津: 私は群馬県の商業高校出身で、日商簿記2級まで取得していました。未経験からでも、過去のベースを活かして最速で専門性を身につけられるのはこの道しかないと考え、そこから迷いはありませんでしたね。
「未経験者でも、意欲があれば受け入れる」という今の事務所の門を叩き、東京・埼玉を拠点とする現在のキャリアがスタートしました。
「消費税は10%と8%だけじゃない」。未経験で直面した税務の奥深さ
——実際に異業種から飛び込んでみて、どのようなギャップを感じましたか。
美細津: 恥ずかしながら、入社前は「消費税なんて10%か8%かの違いだけでしょ」くらいに思っていたんです。でも、実務は想像を絶するほど緻密でした。
一番の衝撃は、「同じような取引でも、前提条件や解釈一つで税務処理の答えが変わる」という点です。学校のテストのように「これが正解」と決まっているわけではなく、お客様の事業背景や過去の経緯を紐解き、法律に照らして「どの解釈が最適か」を導き出すんです。
——知識を詰め込むだけでは対応できない難しさですね。
美細津: はい。単に「知っているか」ではなく、「どう思考し、どう説明するか」が問われる仕事だと痛感しました。最初は何をしたらいいのかさえ分からず、自分の考えの甘さに打ちのめされましたね。でも、その「一筋縄ではいかない複雑さ」こそが、AIに代替されない専門職としての価値なんだとポジティブに捉えるようにもなりました。
自身の成長を支えた「質問しやすい空気感」
——未経験ゆえの壁を、どうやって乗り越えていったのでしょうか。
美細津: とにかく「曖昧なまま進めない」ことを徹底しました。入社当初は、1日に10回以上は先輩や代表に質問していたと思います。
この事務所の素晴らしいところは、若手が何度質問しても、誰一人として嫌な顔をしないことです。代表の清田も「質問しやすい空気」を意図的に作ってくれていて、むしろ「なぜそうなるのか」というロジックまで丁寧に解説してくれます。
——学び方も工夫されていたそうですね。
美細津:はい。 個別の知識を「点」で終わらせず、「線」でつなげることを意識していました。一度教わったことは、次に似たケースが来たときにどう応用できるか。それを繰り返すうちに、知識が実務的な「知恵」に変わっていく感覚がありました。
また、前職の営業経験も意外なところで活きています。税務の理屈を並べるだけでなく、お客様が何を不安に思い、何を求めているのか。その「行間」を読むコミュニケーション力は、未経験からでもすぐに武器にできる部分でした。
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「独立するときは顧客を連れていけ」。常識破りの組織思想
―— 将来のキャリアについては、どのように考えていますか。
美細津: 入社当初から、将来的には独立したいと考えています。その意向を代表に伝えたところ、「資格を取って独立するなら、担当しているお客様をそのまま引き継いでいい。その方がお客様も安心でしょ?」と言われました。
最初は驚きましたが、その言葉を通じて「個人のキャリアを前提に組織がある」という考え方を感じました。一般的には囲い込む方向に働くことが多いと思いますが、ここでは成長の先に独立があることも自然に受け入れられているんです。
——そのような環境は、ご自身にどう影響しましたか?
美細津: 代表の懐の深さに触れ、「いずれ辞めるから」と手を抜くのではなく、「この恩を返すために、在籍中にどれだけ事務所に貢献し、自分を磨けるか」というマインドに変わりました。応援されている実感があるからこそ、短期的にも成果を出したいと思える。その積み重ねが結果的に自分の力にもなっていると感じています。
また、代表は公認会計士の資格も持っており、単なる税務申告だけでなく、経営全体を俯瞰する「経営者視点」のアドバイスを日常的に見せてくれます。独立を目指す人間にとって、これ以上の生きた教材はありません。
試験休みは最大3ヶ月。「本気で受からせる」ためのサポート体制
——資格取得との両立についても、かなり手厚いサポートがあるとお聞きしました。
美細津: これも大きな入社理由の一つでしたが、試験前には最大で2〜3ヶ月の「試験休み」を取ることができます。他の事務所では1〜2週間が限界という話もよく聞くので、この期間に勉強に集中できることは非常に貴重であり、働きながらでも合格を目指せる環境だと感じています。
——仕事と勉強、メリハリをつけるための工夫はありますか?
美細津: 事務所全体として「やる時はやる、休む時は休む」という文化が浸透しています。有給消化率も100%を目指しており、プライベートや勉強の予定を尊重してくれます。過度な負担がないからこそ、長期的な視点でスキルを積み上げることができる。その結果として、より難易度の高い案件にも挑戦できる余地が生まれています。
また、意外な「福利厚生」として、オフィスにお菓子が常備されていて食べ放題なんです。これ、冗談抜きでリフレッシュになるんですよ。入社して2年で5kgくらい太ってしまったのは、嬉しい誤算でしたけど(笑)。
実務の幅を広げ、より価値の高いフィールドへ
——今後の展望についてもお聞かせください。
美細津: 直近の目標は、30歳までに税理士登録を済ませること。そして、実務の幅をさらに広げていくことです。現在は1億円規模のお客様を中心に担当していますが、今後はさらに規模の大きな企業や、特殊な税務知識が必要な案件、あるいはM&Aを絡めたコンサルティングなどにも挑戦したいと考えています。
また、事務所には中国語や英語を駆使するグローバルな案件や、代表が手掛ける高度な経営支援の相談が絶えません。その背中を追いかけ、早く「一人前のパートナー」として認められたいですね。
環境で成長スピードは変わる。未来の選択肢を広げるのは一歩踏み出す勇気
——最後に、読者へのメッセージをお願いします。
美細津: 税理士業界は「硬くて下積みが長い」というイメージがあるかもしれません。でも、環境次第でそのスピード感は劇的に変わります。もしあなたが「早く成長したい」「将来は独立して自分の力を試したい」という野望を持っているなら、その芽を摘むのではなく、背中を押してくれる環境を選んでください。
うちの事務所は、基本的には服装も自由ですし、何より「人」が温かい。「自分にはまだ早いかも」と躊躇する前に、まずは一度、私たちの空気感に触れてみてほしいです。その一歩が、将来の選択肢を広げることにつながると思います。
先生のご紹介
美細津 俊輔 [BISAIZU SHUNSUKE]
略歴:商業高校で日商簿記2級を取得。大学卒業後、異業種の営業職を経て「専門性を武器にどこでも活躍できる力」を求め、未経験から税理士業界へ転身。
現在は代表のサポートとして、顧客同行や申告書作成に従事。前職の営業経験を活かした円滑なコミュニケーションを強みとする。「30歳までの税理士登録」を目標に掲げ、試験休暇等の柔軟な環境を活かしスキルアップに励む。将来は独立・起業も視野に入れ、より大規模で複雑な税務案件への挑戦に意欲を燃やす。
所在地:埼玉県越谷市弥生町3-33
HP:https://cmna.jp/index.html