税理士法人SS総合会計【税理士】鈴木 宏典
「数字」と「人の思い」を統合し、経営をマネジメントする——父の情熱と自身の信念が宿る経営理念を貫く税理士の軌跡
2026-01-22
マネーフォワード株式会社とふらっとのコラボレーション企画がスタートしました。
「お金を前へ。人生をもっと前へ。」をミッションに掲げ、バックオフィスのDX化を推進するマネーフォワードと、士業の情報発信を支えるふらっとが特別企画を実施します。
デジタル化が加速する中、士業の皆さんがどのようにテクノロジーを活用し、業務効率化やクライアントへの価値提供を実現しているのか。
ふらっとでは、その変革のプロセスを掘り下げるインタビューシリーズとして、今回、税理士法人SS総合会計 鈴木 宏典 氏に取材しました!
父の「税務への情熱」に影響を受け、講師志望から税理士の道へ
—— まずは、税理士を目指したきっかけについてお聞かせください。
鈴木: 父が税理士だったので、その影響を受けたことが非常に大きいです。ただ、父からは「税理士になれ」と言われたことは一度もないんですよ。むしろ僕は当初、学校の先生や塾の講師志望でした。受験戦争の時代、予備校の有名講師に憧れていて、教えることが得意だったので、誰かのモチベーションを高める仕事に魅力を感じていました。
でも結局、税理士の道を選んだ理由は、父以上に仕事に情熱を持ち、純粋にお客様のために取り組んでいる人を他に見つけられなかったからです。僕はファイナンスやお金への興味ではなく「人」に興味を惹かれるタイプなので、経営者に対する「先生」という立場で情熱をかけられるのではないかと思ったんです。
人生のテーマに気づき、「人の思い」と「お金の仕組み」を統合する新たなサービスを確立
—— 税理士の道へと進んだ際、お父様と価値観の相違があったそうですね。
鈴木: はい。父は「数字が人を幸せにする」という価値観で、帳簿を合わせることに徹底していました。一方、僕は「人をいかに輝かせるか」にフォーカスしていたので、その目的意識の違いから対立することもありました。
でも、2015年に才能心理学の専門家と出会い、その方の教えを通じて「自分も輝き、人も輝かす」という自分自身の人生のテーマに気づいたことで、父と歩み寄ることができました。父との対話を繰り返すプロセスの中で、父の思いを受け継ぎながらも、数字やシステムという「世の中の現実」と「スピリット(思い)」を統合することが大切だという思いに至りました。
—— そこから「SS総合会計」の経営理念が生まれたのでしょうか?
鈴木: そうです。人の思い(Spirit)とお金にまつわる仕組み(System)を統合していくことで、「本当の幸せに導く」。これが、僕たちの経営理念です。SSの文字は元々、父の名前から来ていたのですが、後継者として「スピリット・アンド・システム」という意味を与えました。
この経営理念を実践するために、マネジメントアドバイザリーサービス(MAS)を確立しました。MASは、お客様のビジョンを真摯に聞き、数字に落とし込んで、目標達成へ伴走するサービスです。ご相談いただいたお客様からは「人生が変わった」という声もたくさん届いています。
—— 税務や会計だけでなく、経営そのものをサポートしているのですね。
鈴木: おっしゃる通りです。税理士の資格に「経営」という科目はないのに、中小企業の約68%が経営について税理士に相談しているというデータがあります。
しかし、多くの税理士は数字を合わせることに固執してしまう。お客様のビジネスモデルを理解しようとしていないんです。大切なのは「1件のお客様を良くする」ことです。1件のお客様と真摯に向き合い、その企業を本当に改善できれば、次のお客様に繋がる。100件を一度にやろうとするのではなく、1件の実践を積み重ねることが、マーケティングの基本だと考えています。
税理士・会計士のためのコミュニティ「ふらっと」
互いの得意分野を活かした協業のきっかけや、業界の最新トレンドが集まるコミュニティです。
ぜひお気軽にご参加ください。
地域の経営者を支えるパートナーへ
—— 先月、オフィスを移転されたと伺いました。
鈴木: はい。70~80名の規模拡大に伴い、築47年の旧事務所から新オフィスへ移転しました。当該オフィスの4階には150名収容可能なセミナースペースを設けており、11月に開催したオープンイベントでは、約130名の経営者を招きました。
大切なのは、従業員の働きやすさだけでなく、地域の経営者が「ここに集まりたい」と思うオフラインプラットフォームになることです。そして、経営者が自然と僕たちのオフィスを利用することで、会社の認知も広がっていく。これが真のコミュニティ戦略です。
—— 事務所における、今後の展望についてもお聞かせいただけますか?
鈴木: 僕たちは「税理士を超えた経営のパートナー」になりたいというコンセプトを掲げています。このコンセプトの実現には2つの要素が重要だと思っています。
1つは「総合経営治療ステーション」です。グループ内に社会保険労務法人や行政書士法人を置き、M&Aや相続、採用戦略など、経営のあらゆる課題を総合的に解決できる体制を整えています。さらに40社以上の外部企業と提携することで、ワンストップでの対応を実現していきます。
もう1つは「アドバイザリー・エンターテイメント」です。専門的なアドバイスをするだけでなく、お客様を元気づけ、モチベーションを高めるエンターテイナーな存在となることを目指しています。これまでには、経営塾や理念策定塾など年間80〜100回のセミナーを開催しており、ファンがファンを呼ぶ「インサイドアウト」の戦略で自然と顧客が増えていく仕組みを作っています。
「経営の重要な局面」を伴走する税理士になってほしい
—— 最後に、若手の税理士やこれから税理士業界に挑戦する方々へのメッセージをお願いします。
鈴木: 税理士は、とても面白く、やりがいのある職業だと思います。税理士という接点があるからこそ、お客様は経営に関するさまざまな悩みを打ち明けてくれます。それは非常に貴重な機会です。
でも、決算書を見るだけ、節税をするだけの関係を構築する税理士ではなく、「経営の重要な局面を共に歩むパートナー」になってほしい。DXやAIが進む時代だからこそ、人にしかできない役割があります。感情面や戦略面、財務面の悩みに真摯に向き合い、壁打ち相手として伴走する存在が重要です。
本気でお客様を支えたいという思いがあれば、税理士ほど可能性のある仕事はありません。ぜひその価値を信じ、共に業界をより良くしていきましょう!
先生のご紹介
鈴木 宏典 [SUZUKI HIRONORI]
略歴:税理士。税理士法人SS総合会計代表。当初は予備校講師志望だったが、父親の仕事への姿勢に魅かれ税理士の道を志す。「すべての人にSpirit&Systemを」という理念のもと、顧客のビジョンを数字に落とし込むマネジメントアドバイザリーサービス(MAS)サービスを実践し、年間80~100回のセミナー開催と理念策定塾を通して、「税理士を超えた経営のパートナー」として経営者支援を行っている。
所在地:静岡県浜松市中央区中沢町24-15