focAs会計事務所【税理士】坂根 正哉
少数精鋭で顧客の信頼を築く税理士の哲学
学生時代に見つけたの税理士の道
—— まずは先生が税理士を目指されたきっかけを教えていただけますか。
坂根:大学で政治経済学部に進学したときに、公認会計士や税理士という資格の存在を知りまして、最初は会計士を目指したのですが、大学4年のときに税理士に切り替えました。その後、学費や生活費をアルバイトでまかないながら、勉強漬けの日々でした。
—— 大変な状況の中でも踏ん張れた理由は何だったのでしょう?
坂根:実家が山口で、東京に出てきて「やらなきゃ生きていけない」という危機感が常にあったんです。背水の陣の感覚ですね。
おかげで25歳で税理士資格を取得し、TACの講師と税理士事務所での修行を並行しました。補助的な仕事から始めましたが、独立して資格を取って自分で担当を持ちたくて、別の事務所に移り、29歳で独立しました。
—— 独立にこだわったのは、なぜでしょう?
坂根:一つは収入面です。会社員で年収1,000万以上を目指すのは非現実的に感じますが、独立なら可能性が広がりますから。
もう一つは、自分が人の言うことを聞けないタイプだと分かっていたからです(笑)。組織には向かない、なら自分でやるしかないだろう、と。
「経営をトータルで支えたい」経営の悩みに寄り添う形
—— 事務所の運営方針は、どのようなものですか?
坂根:独立後から「申告書を作って終わり」という事務所ではなく、「経営をトータルで支えたい」と考えていました。
今は税理士と社労士のグループ事務所として、税務と労務の両面からお客様をサポートしています。お金と人、両方の悩みに対応できる体制を整えています。
—— AI活用にも積極的と伺いましたが、どのようにお考えですか?
坂根:そうですね。効率化はもちろん、AIから得られる知見をお客様のビジネスにどう応用できるか、一緒に考えられる存在でありたい。クラウド会計「freee」を導入したのもその考えに近いです。経理に詳しくない経営者でも直感的に使える仕組みが必要だと思い、共感しました。
—— 今後の展望についてはいかがでしょうか。
坂根:開業から10年で年商1億円というのを目標にしていて、それは達成できそうです。今後の目標としては、経営コンサル業務などのサービスも提供していきたいと考えているため、現在はそのスキルアップや組織作りに注力しているところです。年商1億円は新たなスタートと捉えて、今後もお客様と共に成長していける事務所でありたいです。
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コミュニティーに参加しインタビューを受ける
ビジネスが面白くなる時代、お互いの専門性を活かそう
—— 最後に、独立を考えている方や同業の方など、読者へメッセージをお願いします。
坂根:税理士を目指す方へ。経営者と直接話し、その事業の背景や発想に触れられる瞬間、やりがいを感じます。お客様とのやりとりを通じて革新的な計画を知ったり、新しいビジネスモデルに立ち会えたりする。その「面白さ」に共に触れられることが、この仕事の醍醐味です。
独立を考えている方へは、AIの時代だからこそ税理士業界は面白くなります。単純作業はAIが担うからこそ、人がどんな価値を提供できるかが問われる。夢を持って挑戦してほしいですね。収入も青天井で、やりたいことを実現できる世界です。
同業の先生方へは、当事務所は税務・労務のワンストップを「freee」を軸に提供していますが、相続案件には対応していません。相続に強い先生方と連携し、お互いの専門を活かせる関係を築きたいと思っています。ぜひ気軽に声をかけていただければ嬉しいです。
先生のご紹介
坂根 正哉 [SAKANE MASAYA]
略歴:税理士。大学在学中に税理士を目指し、25歳で税理士試験に合格。資格の学校TACの講師を務め、簿記論の講師となる。個人事務所勤務との両立を経て29歳で独立。
独立当初からクラウド会計ソフト「freee」を導入。税務・労務をワンストップで提供できる体制を整え、経営者に寄り添うトータルサポートを得意とする。多様な業界のビジネスや資金繰りの課題にも精通し、中小企業や小規模事業者の経営を力強く支援し続ける。
所在地:東京都渋谷区代々木1丁目25番5号 BIZ SMART 代々木 207
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