
久留米クラウド会計事務所【税理士】重村 慶太郎
「遠回り」なキャリアを強みに ー現場視点で経営者に寄り添う税理士 の軌跡ー
多様な経験を経て、幼い頃から身近だった税理士の道に
—— まずは、これまでのご経歴と現在の活動についてお聞かせください。
重村: 私は山口県出身で、大学は慶應義塾大学経済学部に進学しました。卒業後は税理士法人に4年ほど勤務し、その後、外資系メーカーに転職して本社経理や工場経理を経験しました。
会社員としてある程度評価もいただいていましたが、税理士試験に合格し、登録を済ませた時点で「やはり自分は税理士として挑戦すべきだ」と自然に思いました。そこから独立に向けて行動を始め、福岡・久留米で税理士事務所を開業しました。
現在は久留米市内で創業支援や中小企業の税務サポートを中心に、クラウド会計「freee」を活用した効率的なサービス提供に力を入れています。
—— 税理士を意識されたのは学生時代でしょうか?
重村: 子どもの頃ですかね。実家が商売をしていたので、税理士という存在は昔から身近でして。
大学ではもともと会計士を目指して簿財の資格だけは取得したのですが、結果として税理士の道に進みました。就職後も勉強を細々と続け、気づけば20年ほど経っていました(笑)。
—— 粘り強く勉強を続けられた理由は何でしょう?
重村: やはり「独立」という目標があったからですね。目の前の仕事も大事ですが、自分の理想の働き方を実現するために、諦めずに続けることができました。目標があると、学び続ける力が自然と湧いてくるものです。
一見、遠回りしているようにも見えますが、必要な経験だったと自負しています。税務だけでなく、経理の現場も経験できたことで、今の業務に直結する視点を持てていると感じますから。
多様な経験で育んだ現場視点で「経営に役立つ税理士」に
—— 事務所の強みは、やはり現場経験がある点でしょうか?
重村: そうですね。税理士法人での経験と、メーカーでの経理経験を両方持っていることは強みだと言えます。
特に、製造現場で学んだ生産性改善や原価低減の視点は、顧問先の経営改善にも役立てられると思います。また、久留米市内ではクラウド会計「freee」を専門に扱う税理士は少ないので、そこも差別化のポイントになっています。
税務の知識だけでなく、経営や業務効率化の目線を持って相談できることが、経営者にとって価値になると考えています。単なる数字合わせではなく、「経営に役立つ税理士」でありたいですね。
—— 独立後、直面した課題はありますか?
重村: やはり集客ですね。そして、報酬に対してお客様が「妥当だ」と感じる価値の提示も課題です。日々、どうしたら納得してもらえるか試行錯誤しています。
銀行や商工会議所、経営者が集まる会に参加するなど「リアルなつながり」を大切にしています。実は宅建士の資格も持っていまして、不動産事業も営んでいるので、その関係で銀行とのつながりが生まれたのは大きいですね。紹介会社は使わず、すべてゼロからのスタートです。
—— ゼロからの集客は大変だったと思いますが、その中で、やりがいを感じた瞬間はありますか?
重村: 開業したばかりの経営者に寄り添い、悩みや不安を聞いたときに「相談に乗ってくれてありがとう」と言ってもらえた瞬間ですね。今も、それが仕事のモチベーションになっています。数字だけでなく、人との信頼関係こそが価値なんですよ。
—— 3年後、5年後に、どのような事務所になっていたいですか?
重村: 久留米で「freeeの税理士といえば重村」と名前が挙がる存在になりたいですね。創業支援に強く、経営者の意思決定を後押しできる事務所を目指します。また、地域の経営者と密に関わりながら、数字だけでなく事業全体を支援できる存在になりたいです。
人との繋がりこそが宝物
—— 最後に、同業の税理士の先生方へメッセージをお願いします。
重村: 同じ久留米市周辺で活動されている先生方、ぜひ気軽に交流させていただければ嬉しいです。経験や知見を分かち合うことで、お互いの成長にもつながると思います。独立の挑戦や業務改善の話も共有できればと思いますので、ぜひお声がけください。
先生のご紹介
重村 慶太郎 [SHIGEMURA KEITARO]
略歴:税理士。実家が商売を営んでいたことから、幼い頃より税理士という存在を身近に感じて育つ。慶應義塾大学経済学部在学中、公認会計士を目指すも、税理士の簿記論・財務諸表論を取得し、その後、税理士法人に就職。4年間勤務後、外資系メーカーの経理に転職し、税理士合格を機に独立を決意。現在、クラウド会計を活用した創業支援を中心に活動し、経営者の悩みや不安に寄り添う。
所在地:福岡県久留米市宮ノ陣4丁目29-11 久留米ビジネスプラザ205-4号室