岸川 宗史

岸川宗史税理士事務所【税理士】岸川 宗史

佐賀から挑む ― 地方から切り拓く、新しい税理士の軌跡

キャリアを大きく転換し、税理士の道へ

——  まずは、税理士を目指されたきっかけをお聞かせください。

岸川: 高校卒業後に工場に就職しましたが、将来の働き方を改めて考える中で「自分の力で仕事を完結できる」「将来独立しやすい」「経営者と近い距離で関われる」という点に魅力を感じました。

さらに、働き方に幅があり、自分のキャリアを自分で設計できることも大きな理由でした。そうした条件を満たす仕事として、税理士という道を選びました。

—— キャリアの大きな方向転換でしたね。

岸川: はい。「税理士が自分にとって理想のキャリアだ」と気付いたことで、資格取得へのモチベーションにもつながったんです。

また、学生時代は実家で事業を営んでいる友人が多く、経営者と関わる機会に恵まれたことも影響しているかもしれません。

—— 資格取得までの道のりはいかがでしたか?

岸川:大学4年生から専門学校にも通い始め、本格的に税理士資格の取得を目指しました。

3科目合格の時点で税理士事務所に勤務しましたが、仕事が忙しく勉強との両立が難しいと感じ、思い切って退職し、約2年間勉強に専念しました。その決断があったからこそ、合格できたと思っています。

地元の佐賀から、未来を見据えた最先端の経営支援を追求

——  独立を決めたきっかけについてお聞かせください。

岸川: 2025年10月、37歳で地元である佐賀で自分の事務所を開設しましたが、「自分の責任で、理想のサービスを追求したい」という思いで独立しました。

特に地方の税理士業界は、高齢化や技術導入の遅れから都市部とのサービス格差が広がっていると感じます。だからこそ、クラウド会計やAIを積極的に活用し、リアルタイムの経営支援を地方から発信していきたいと考えています。

 「クラウド会計でリアルタイム化したデータを基に未来を見据えた経営支援」は成長する事務所の共通点と考えています。私は地元である佐賀から、それを実現したいんです。生成AIの活用も含め、最先端のサービスを積極的に導入していきます。

——  事務所の運営方針についてお聞かせください。

岸川:「経営者や経理担当者が日々のバックオフィス業務に追われず、本業に集中できる環境を作ること」が軸です。クラウド会計やAIを活用して経営状況をリアルタイムに把握できる仕組みを整えます。

さらに、資金繰りや将来の収支予測を踏まえ、「経営者が描いた中長期的な目標に寄り添い、その実現を支える存在でありたい」と思っています。単に数字をまとめるだけでなく、企業がより良い方向に進んでいけるようにサポートしていきたい、と考えています。

—— 事務所の運営に際し、課題や不安のある分野はありますか?

岸川: 人材採用とマネジメントですね。まだ経験がないので手探りですが、AIやクラウドを活用した取り組みに力を入れたいと考えているので、新しいことを楽しめる人や成長意欲のある人と一緒に働きたいです。

——  先生のこれからの展望をお聞かせください。

岸川:私は地方にこそチャンスがあると思っているので、どんどん挑戦して進んでいきたいです。佐賀に根差しながら新しい技術を取り入れ、経営者と共に未来を切り開く存在でありたいと思っています。

「地方から」、共に業界を前へ

—— 最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

岸川: 税理士業界は大きな変革期を迎えています。地方だからと立ち止まるのではなく、クラウドやAIを取り入れ、顧問先に新たな価値を提供することが求められています。

挑戦を通じて業界全体を良くしたい。そのために情報交換をし、切磋琢磨していけたら嬉しいです。

先生のご紹介

岸川 宗史 [KISHIKAWA MUNEFUMI]

略歴:税理士。高校卒業後、地元の工場に就職するも大学進学のために退職。大学在学中に税理士を志す。大学卒業後、専門学校と税理士事務所勤務を経て、30歳で税理士登録。「自分の責任と裁量で仕事をしたい」との思いから、2025年10月に独立開業。地方においてもクラウド会計や生成AIを活用した最先端の経理・税務サービスを提供し、顧問先の成長サポートを目指す。

所在地:佐賀県佐賀市呉服元町7-20 S-building 3F B室