「安心」を届ける税理士の探索の軌跡

フリー株式会社が主催する士業に関わるすべての人たちが集まる、年に一度の日本最大級イベント「freee Advisor Day 2025（略して、fAD2025）」の特別プロモーション連動企画として、ふらっとがコラボさせていただくことになりました。

本イベントのテーマは「探索」。ユーザーと“ともに未来の可能性を探索し続ける場”として開催されます。

士業の皆さんが日々、どのように課題と向き合い、業務や組織のアップデートを実現しているのか。

ふらっとでは、そのプロセスを“探索の軌跡”として掘り下げるインタビュー企画として、今回、わたゆき税理士事務所  渡邊雪乃 氏に取材しました！

「働く母でありたい」思いを胸に、税理士の道に

——まずは税理士を目指されたきっかけと、現在の活動についてお聞かせください。

渡邊： もともと「女性として一生仕事を続けたい」という思いがあって、大学時代に資格取得を意識し始めたんです。コツコツ努力すれば合格できる税理士試験が自分には合っていると感じて。さらに、母の知人の女性の税理士さんがジーンズ姿で颯爽と働いているのを見て「こういう働き方、素敵だな」と憧れました。

大学卒業後は銀行に就職したのですが、入社して2日で「辞めたい」と思っちゃいまして（笑）。OJTの先輩が怖くて…その後、出産を機に退職し、専業主婦になったんです。

——子育てと並行して、もう一度税理士試験への挑戦を始められたのですね。

渡邊： 一番上の子が1歳になる頃から本格的に勉強を再開しました。2人目を出産後に簿財を受験、3人目を妊娠中に法人税の試験を受けたりと、子育て真っ盛りの中での受験生活でした。原動力になったのは、専業主婦でいることへの劣等感だったと思います。母がずっと働いていたので、自分も「働く母」でありたいという理想が強かったんです。前職の税理士法人では、家庭環境をご考慮いただき、週4日の在宅勤務で働かせてもらい、大変ありがたかったです。業務が立て込んでいた場合にも、夕方から夜にかけて家事育児で中抜けをし、皆が寝静まった夜からの稼働対応も理解も頂き…無事、資格の取得もでき、独立に至りました！

——現在も、前職の事務所と業務提携されているそうですね。

渡邊： はい。理解のある先生で、無理のないペースでお仕事をいただいています。ありがたい環境ですね。お客様の数を少しずつ増やして、無理なく運営できるスタイルが実現できています。

「安心」を届ける税理士事務所を目指して

——事務所の経営理念を教えてください。

渡邊： 「安心を届けたい」が私の軸ですね。私自身、怒られたり威圧的な態度をとられることが苦手なんです。税理士って「ちょっと怖そう」「難しい話をされそう」って思われがちですが、そうじゃない存在になりたくて。できるだけわかりやすく伝えて、経営者に寄り添いたいと心がけています。

——事務所としての強みは、どのように捉えていますか？

渡邊： YouTuberやクリエイターのお客様が多いのが強みで、特徴だと思います。

あとは美容業界にも注目しています！また、税務周りの付帯業務の融資支援や資金繰りの相談も強みですね。夫が日本政策金融公庫出身、私も銀行経験があるので、二人三脚での税務×財務の支援が可能です。

——今後の事務所の取組みについてもお聞かせください。

渡邊： もし人を雇うなら「児童養護施設出身の若者たち」を迎えたいという想いがあります。

きっかけは、自分の子どもを育てる中で広がった「母性」でした。以前は子どもが苦手だったのに、自分の子が可愛くて仕方なくて。そこから他の子どもたちにも自然と目が向くようになりました。そんな中、虐待死など凄惨なニュースに大変心を痛めました。

自分が本気で「嫌いじゃない」と思える人、「愛せる人」を迎えたいと考えた時、施設出身の若者なら、わが子のように育てられる、そう思えるかもしれないと感じたんです。雇用という形で、誰かの安心できる場所を作れたらと思っています。

freee Advisor Dayへの期待と、士業仲間へのメッセージ

——最後に、freee Advisor Dayへの期待と、士業の皆さまへのメッセージをお願いします。

渡邊： freee Advisor Dayのような場は、士業にとって大切な「探索」の機会です。自分のやり方だけでは限界がある中で、他の先生方の工夫や課題感に触れることができる。特にfreeeの機能面での改善提案や情報共有も貴重です。

私もまだまだ「探索」の途中ですが、皆さんとともに、士業の新たな形を築いていけたら嬉しいです。クリエイターや美容業界、融資支援や財務コンサルなど、気になる方はぜひ気軽にご連絡ください。