中村太郎税理士事務所【税理士】中村 太郎

中村太郎税理士事務所【税理士】中村 太郎

「やらない後悔より、やってみる挑戦を」異業種から転身した税理士の探索の軌跡

フリー株式会社が主催する士業に関わるすべての人たちが集まる、年に一度の日本最大級イベント「freee Advisor Day 2025(略して、fAD2025)」の特別プロモーション連動企画として、ふらっとがコラボさせていただくことになりました。

本イベントのテーマは「探索」。ユーザーと“ともに未来の可能性を探索し続ける場”として開催されます。

士業の皆さんが日々、どのように課題と向き合い、業務や組織のアップデートを実現しているのか。

ふらっとでは、そのプロセスを“探索の軌跡”として掘り下げるインタビュー企画として、今回、中村太郎税理士事務所 中村 太郎 氏に取材しました!

異業種から税理士、そして独立へ——簿記100点と震災が後押しした転身

—— まずはご経歴と、現在のご活動についてお聞かせください。

中村:大学卒業後は大阪市内のサービス業、いわゆるパチンコ店や飲食店を運営する会社に勤めました。ただ、数年働く中で「このままでいいのか」という不安が芽生えてきたんです。そこで、資格取得に挑戦するようになりました。宅建、FP、中小企業診断士……いろいろ勉強する中で出会ったのが簿記でした。

初めて受けた簿記3級で、まさかの100点満点合格。それで「会計って意外と向いてるのかも?」と勘違いしまして(笑)。2級も独学で取れて、次に見据えたのが税理士。働きながらでも目指せると知って、本気で挑戦することを決めました。

—— その後、2011年に独立されたと伺っています。きっかけは何だったのでしょうか?

中村:一番大きかったきっかけは東日本大震災です。都内で停電や混乱を経験し、テレビでは津波が街を飲み込む映像が流れていて……そのとき「人って、いつ死ぬかわからない」と人生が有限であることを強く実感したんです。「だったら、自分のやりたいことをやってみよう」と思った。それが、独立でした。

顧客の信頼は「接触頻度」から生まれる

—— 現在の事務所運営で、特に力を入れていることはありますか?

中村:お客様との「接点」を意識的に増やすことです。例えば、年間で50回近く、メールやチャット等で情報をお届けしています。毎月のニュースレターに加えて、決算期のご案内や挨拶文なども送っています。

—— そこまで頻度高く発信される理由は?

中村:お客様に「忘れられている」と思われないためです。放置されていると感じれば、信頼は簡単に失われますから。直接会えなくても、チャットワークやSlackなど、お客様が使っているツールに合わせて、こちらから積極的にコミュニケーションを取りに行くようにしています。

目指すは50名規模、ワンストップで価値を届ける事務所に

—— 今後、税理士として「探索」していきたいことがあれば教えてください。

中村:税理士と行政書士業務に加え、社労士業務も内製化して、ワンストップでサービス提供できる体制を目指し、日々「探索」しています。お客様にとって利便性が高まり、信頼も深まるはずです。

 まずは事務所の規模を拡大したいですね。現在は17名体制ですが、50名以上の組織にしたい。そして新宿駅直結で、街が一望できるようなオフィスを構えるのが夢です。

—— そうした挑戦を志す原動力には、何かあるのでしょうか?

中村:自分の周りの人たちを幸せにしたい。その思いに尽きます。家族、従業員、お客様、関係者みんなが笑顔でいられるように、そのために自分の力を使いたいんです。

あと、 前職の税理士法人でお世話になった上司の影響が大きいですね。頭の回転が非常に早い方で「違う人間ができるのに、お前にできないわけがない」とよく言われました。つまり「できる方法を探せ」ということです。

私自身、やってみてうまくいかなかったこともたくさんあります。でも、やらずに後悔するよりは、挑戦して反省し、それをバネにもっと大きくジャンプした方がいい。できない理由を並べても何も始まらない。どうすればできるかを考える姿勢こそが、私のスタンスなんです。

最適解を導ける「税理士」という仕事に誇りを

—— 最後に、freee Advisor Dayへの期待と読者へのメッセージをお願いします。

中村:税理士や会計士が集い、知見を持ち寄る場があるのは本当に素晴らしいことです。迷っている方こそ、一歩踏み出してみてください。やらない後悔より、やってみる挑戦を。きっと、新たな道が拓けるはずです。

 税理士は、お客様にとって本当に役立つ提案ができる職業です。自社商品に縛られることもありません。専門知識と自信の経験、知見を掛け合わせることで中立的な立場で、最善を尽くせる。それが税理士の大きな魅力です。

AIも便利ですが、まだまだ間違いも多く、税法の最新改正に対応できていないこともある。税務は大体合っている、ではいけないんです。100%正確でなければいけない世界。だからこそ、お客様の背景を理解して最適解を導ける人間、つまり、税理士の価値は今後も大きいと思います。

先生のご紹介

中村 太郎 [NAKAMURA TARO]
略歴:税理士、行政書士。大学卒業後、サービス業に従事する中で簿記と出会い、その面白さに目覚める。簿記3級・2級を独学で取得後、税理士を志す。東日本大震災を機に「人生は有限」と強く実感し、2011年に独立。「できない理由を探すより、できる方法を考える」をモットーに、常に挑戦を続ける。顧客との「接触頻度」を重視し、年間50回以上の情報提供で信頼関係を構築。将来的には50名規模の事務所を目指し、税理士・行政書士・社労士業務のワンストップサービスで、顧客への価値提供を最大化していくように日々、情熱を注ぐ。
所在地:東京都新宿区西新宿7丁目4番7号
HP:https://nakamura-taro.com/

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