
田中紳太郎税理士事務所【税理士】田中 紳太郎
「経営者の人生を好転させる切符」——若き税理士・田中氏が挑む“探索”の軌跡
フリー株式会社が主催する士業に関わるすべての人たちが集まる、年に一度の日本最大級イベント「freee Advisor Day 2025(略して、fAD2025)」の特別プロモーション連動企画として、ふらっとがコラボさせていただくことになりました。
本イベントのテーマは「探索」。ユーザーと“ともに未来の可能性を探索し続ける場”として開催されます。
士業の皆さんが日々、どのように課題と向き合い、業務や組織のアップデートを実現しているのか。
ふらっとでは、そのプロセスを“探索の軌跡”として掘り下げるインタビュー企画として、今回、田中紳太郎税理士事務所 田中 紳太郎 氏に取材しました!
税理士一家の異端児、27歳の独立開業
——まず、田中さんの経歴から伺ってもよろしいでしょうか?
田中: 私は、祖父母も両親も税理士という税理士一家の4代目です。ただ、大学までは正直、税理士に全く興味がなくて。
——それが、なぜ税理士の道に?
田中: 就職活動で全滅したんです。商社や広告代理店に憧れていたのに、準備不足で惨敗。「自分には税理士しかないかもしれない」と、人生で初めて真剣に考えました。
——挫折から、方向転換されたのですね。
田中: ええ。昔から口が達者な方ではなく、就活で最もらしいことを伝えるのが苦手だったので就活全滅を機に、知識で戦う税理士が向いているのでは、と思い始めたんです。幼い頃から両親の働く姿を見てきたので、自然と「これは自分の道かもしれない」と感じました。
就活の挫折から猛勉強、計画通りの独立へ
——税理士試験の勉強はいつから?
田中: 大学4年の秋から専門学校に通い始め、1日10時間、2年半ほぼ勉強漬けでした。卒業後には4科目合格し、残り1科目はデロイトトーマツ税理士法人に入ってから半年でクリアしました。
——そこから独立まで、計画的だったんでしょうか?
田中: はい。入社当初から「2年半で独立する」と決めていました。スマホの壁紙には人生スケジュールを表示して、2024年8月に独立と書いていたんです。まさにその通りに開業しました。
——大学生時代の無計画さが嘘のようですね。
田中: 元々、計画を立てるのは得意なんです。ただ、同時進行が苦手で、部活動に熱中しすぎて就活をおろそかにしただけでした。結果的には、すべて予定通りだったのかもしれません。
「AI時代の税理士」は人生設計までサポート
——独立後、どんなサービスを提供していますか?
田中: 「オーダーメイドの税務支援」です。月額固定で、税金だけでなく、投資や保険、クレジットカードなども含めた“お金全般の相談相手”になれるよう心がけています。
——そこまで踏み込むのは珍しいですよね。
田中: freeeのような会計ソフトが進化するほど、税理士の役割は「人生全体のプランニング」になると思っています。両親は旧来型の税理士なので、そこは大きな価値観の違いです。AIが台頭する時代、ただ帳簿をつけるだけでは、存在意義を失いかねませんから。
経営者の人生を“ともに探索”する存在に
——印象に残るご支援のエピソードはありますか?
田中: ある会社の社長が、全く計画を立てずに経営されていました。そこで私が事業計画を作り、社長の人生設計も一緒に整理して、「この人生を実現するには、これだけの売上が必要です」と数字を示したんです。
——それはお客様にとって大きな気づきだったのでは?
田中: 「道が見えた」とすごく喜んでくださいました。その後、わずか2ヶ月で売上目標を達成されたんです。税理士は税金の専門家である以上に、経営者の人生を一緒に“探索”し、未来の選択肢を示す存在だと改めて実感しました。
——その一方で、難しさを感じた瞬間はありますか?
田中: お客様に「色々と税金以外のことも力になりたいという気持ちからお節介をしすぎてしまった」ことがあります。ある方は、こちらからのご連絡を連続でしてしまっており、その中で急に連絡が取れなくなり、理由も告げず解約されました。正直、数日間はショックで立ち直れませんでした。
安くはない顧問料金を頂いている分、本当にお客様が満足がいくサポートとは何かということについて常に悩まされています。
「業界の未来」をfreee Advisor Dayで探索する
——最後に、読者へのメッセージをお願いします。
田中: 私の話に共感してくださった方は、きっと価値観が近いはずです。税理士の先生方も、これから独立を考えている方も、ぜひ一度気軽にお話してみたいですね。
——freee Advisor Day(fAD)への期待もお聞かせください。
田中: freeeは、会計業界の最先端を走る存在です。私はfreee一本で事務所を運営していますので、freeeが進化すれば、自分も進化できると思っています。fADでは、freeeの最新の勢いを「肌で感じる」ことが楽しみです。業界の未来をともに探索し、より良いサービスを届けるヒントを見つけたいですね。
先生のご紹介
田中 紳太郎 [TANAKA SHINTARO]
略歴:税理士。税理士一家の4代目として育ち、就職活動での挫折を機に税理士の道を志す。大学4年時の9月から本格的に会計を学び始め、卒業後2年間は勉強に専念。その後デロイトトーマツ税理士法人に2年半勤務し、2024年9月に独立。税務だけでなく、顧客の人生設計まで見据えたオーダーメイドのコンサルティングを得意とする。「AI時代を見据え、複雑なプランニングを分かりやすく伝えること」をモットーに、常に最新の情報を取り入れ、顧客の事業を最善へと導く。
所在地:東京都新宿西新宿3‐3‐23
HP:https://www.gw-tanaka.com/