有限責任監査法人トーマツ【公認会計士】北條 大地

会計の枠を超え、経営の伴走者へ——高品質な監査知識を強みに、地元・香川を支える公認会計士の歩み

2026-02-27

北條大地

簿記の資格取得を機に公認会計士の道へ

—— まずは、公認会計士を目指したきっかけについてお聞かせください。

北條: 商業高校に通っていた頃、簿記2級を取得したことがきっかけです。学校の先生から公認会計士という職業の存在を教えていただき、大学入学後、簿記1級を取得しようと予備校のパンフレットを見ていた時に「公認会計士を目指した方がいいのでは」と考えるようになり、勉強を始めて大学3年生で論文式試験に合格することができました。

—— 周りと比べてもかなり早い合格ですね。勉強を続けられたモチベーションは何だったのでしょうか?

北條: 「予備校の仲間と一緒に勉強できたこと」「コロナ禍で勉強の土台を築けたこと」、そして「周囲のサポートがあったこと」が大きかったです。論文式試験合格から大学卒業時までは監査法人で学生非常勤として働きながら、勉強と仕事を両立していました。

高松へ帰る決意を後押しした「事務所長の熱意」と「監査品質の魅力」

—— 現在の勤務先である、有限責任監査法人トーマツを選ばれた理由をお聞かせください。

北條: 地元である高松に戻りたい、という思いがありました。そして、高松事務所長が神戸まで会いに来てくれたことと、監査品質の高さに魅力を感じたことが、トーマツを選んだ理由です。現在はおもに四国のお客様、特に製造業を担当しています。

—— その監査品質の高さについて、具体的にはどのような特徴があるのでしょうか?

北條: 監査の専門性が高く、監査基準から求められる手続きの水準が高いところが特徴のひとつとして挙げられます。その源には、トーマツとしての誇りを持っているためだと思います。

どの監査人が担当しても、ムラなく正しく会社の数字を見極められる体制が整っている。だからこそ、働いている人たちも誇りを持って仕事に当たることができて、その誇りが責任感に繋がり、全体に浸透しているのを感じています。

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ビジネス全体を理解して、監査以外の価値も提供したい

—— 監査業務を通じて、どのような気づきを得られましたか?

北條: 単に財務諸表を正しくチェックするだけでなく、ビジネス全体を理解することの大切さが見えてきました。同じ業界の企業でも、経営課題は異なります。その多様性を理解することで、初めてお客様に真の価値を提供できるのだと気づきました。

監査の現場では、決算書に表れない経営課題に直面することがあります。たとえば、製造業であれば、人手不足の中でいかに生産性を上げるかという課題などがあります。そういった課題に対して、具体的なアドバイスができる会計士がいれば、お客様の経営判断に大きく貢献できるのではないかと思うようになりました。

—— 今後はどのようなキャリアを目指されていますか?

北條:監査の全体像を理解した上で、「監査以外の価値をお客様に提供できる会計士」になりたいと思っています。お客様と一緒に未来を作っていけるような存在になりたい。また、監査会計の知識を持って、地元の香川県に恩返しをしたいという思いもあります。

後継者不足が引き起こす、業界再編の波

—— 監査業務を進める上で、現在どのような課題を感じていますか?

北條: 最大の課題は「監査法人全体の人手不足」です。少子高齢化で人口が減少している一方で、企業の不正や資本市場の発展に伴い、求められる監査の水準は高くなり続けています。その結果、必要な人数が足りない状態が続いていると感じています。

また、監査に限った話ではないですが、高松などの地方は首都圏に比べるとDX化が進んでいないと感じます。会計事務所や一般事業会社を含め、まだまだDXの余地はあると考えております。

—— 今後、香川県の税理士業界はどのように変わっていくのでしょうか?

北條: 後継者不足により、高齢層の税理士事務所は新しい税理士法人に業務が集約されていくと考えています。ただし、そのプロセスで新しい繋がりも生まれるはずです。若手の税理士法人や新規事務所との間に、新たなネットワークが形成されるのではないでしょうか。

独立のハードルを下げる支援体制を構築し、香川の会計業界活性化を目指す

—— 今後の展望についてお聞かせください。

北條: 現在、会計士として「地方に対して何ができるのか」を模索し続けている状況です。香川県内では、若手の税理士法人や新しく独立された方たちと繋がりがあります。こうした方々と一緒に、香川の会計業界を盛り上げていきたいと考えています。

具体的には、まず「若手の会計士や税理士とのネットワークを広げる」ことです。地域の課題を共有し、互いにサポートできる体制を作りたいですね。また、独立を目指す方々に対しては、Webマーケティングやホームページ制作、顧客紹介といった支援を行うことで、独立のハードルを下げることができればと思っています。

—— そうした支援体制が整えば、より多くの人が独立を目指せるようになりますね。

北條: その通りです。香川県に貢献できる会計士が増えれば、業界全体が活性化するはずです。地域の中小企業の経営課題に寄り添い、長期的なパートナーになれるような会計士を育てていくことが、私の目標です。

「地域に寄り添う働き方」について、語り合いませんか?

—— 最後に、読者の税理士や会計士の先生方へメッセージをお願いします。

北條: 税理士や会計士の皆様も、地元での事業展開や業界ネットワークの構築について、一度立ち止まって考えてみていただきたいと思います。地域に寄り添う会計士の働き方が、これからの時代に最も必要とされるのではないでしょうか。

私は、会計の知識を持って地域に貢献できることを見つけ、その分野の第一人者になれたら嬉しいと思っています。香川県のみならず、他の地方で同じように地域への恩返しを実践されている会計士や税理士の方がいれば、ぜひそのお話を聞かせていただきたいです。

先生のご紹介

北條 大地 [HOJO DAICHI]

略歴:公認会計士。
有限責任監査法人トーマツ高松事務所勤務。香川県出身。商業高校で簿記2級を取得したことをきっかけに公認会計士を目指し、大学3年生で公認会計士試験に合格。在学中から「学生非常勤」として監査法人トーマツに勤務し、現在、四国地域の製造業を中心とした監査業務に従事。監査品質の高さを追求しながら、地元・香川県に「会計の知識を通じて恩返しをしたい」と考え、地域に貢献できる会計士の在り方を模索している。

所在地:東京都千代田区丸の内3-2-3 丸の内二重橋ビルディング

HP:https://www.deloitte.com/jp/ja/about/group/deloitte-touche-tohmatsu.html