ROJグループ【公認会計士/税理士】寒川 博斗
「人間らしさ」を強みに日本を盛り上げていく——自己資金ゼロから組織を築き上げた士業の軌跡
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テクノロジーの進化により、士業の役割も大きく変化する時代。税理士や会計士の皆さんが、どのように新しい価値を生み出し、クライアントとの関係性をアップデートしているのか。
ふらっとでは、その実践の軌跡を掘り下げるインタビューシリーズとして、今回、ROJグループ 寒川 博斗 氏に取材しました!
グループの理念は「Remember Of Japan(日本を盛り上げていくこと)」
—— まずは、現在の活動についてお聞かせください。
寒川: 現在、東京を拠点にROJグループを運営しています。ROJは「Remember Of Japan」の略で「日本を盛り上げていく」という理念を込めています。
おもに弥生会計とMoney Forwardを使用し、税務顧問、資金調達、経理、決算などを手がけています。M&A支援では、財務デューデリジェンスからPMI支援、その後の税務顧問まで一貫したサービスを提供しています。
グループの強みは「若さ」、そして、会社設立直後から売上10億~20億規模まで幅広い成長フェーズに対応できることです。メンバーには税理士法人でベンチャーサポート経験のある者や、Big4監査法人で上場企業やIPOを担当した者がいるため、クライアントの成長段階に応じた財務・経理・税務の支援を提供できています。
「世界を変えてやる」大学時代に芽生えた覚悟と構想
—— 公認会計士・税理士を目指されたきっかけは何でしたか?
寒川: 一番大きかったのは、商業高校での経験です。授業で会計学や原価計算を学んだものの、当時は野球に熱中していて勉強はほぼしていませんでした。でも、大学に入って将来を考えた時、「このままではまずい」という危機感が正直あったんですね。
そこで、一旦簿記の勉強をしっかりやってみようと思い立ちました。幸い数字を扱う作業は嫌いではなかったので、勉強が進むにつれて会社や経済の動きが見えるようになりました。そうして数字と向き合っていくうちに、日本企業の99%を占める中小ベンチャーの底上げに貢献したいという思いに至りました。
——その思いが、資格取得への大きな原動力になったのですね。
寒川: はい。当時は本当に「俺は世界を変えてやる」くらいの気持ちで勉強していましたね。体育会系で培ったエネルギーを全て勉強に注ぎ込みました。独立して中小企業を支援するという構想は、勉強を始めた当初から、仲間と一緒に温めてきたものです。
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自己資金ゼロからの孤独な挑戦と「強い仲間」を求める現在地
—— 監査法人での経験を経て独立されていますが、どのようなきっかけがありましたか?
寒川: 独立を決意したのは「自身の能力を最大限に活かし、自分発信で仕事を進めたい」という思いからでした。というのも、私には昔から「誰かの指示を待つのではなく、自ら行動を起こして何かを成し遂げたい」という性格的な側面があったためです。
監査法人という大きな組織で働く中で、働き方改革や組織的な制約があることは理解していましたが、その環境下では自身の欲求が満たされないと感じるようになり、独立に至りました。
——独立後に直面した課題はありますか?
寒川: 独立当初は、めちゃめちゃ寂しかったですね。孤独の中に身を置き、収入が入ってこないかもしれない怖さを抱えながら「来月のお金をどうやって稼ごう」から始まっているので。足元案件もなく、自己資金ゼロという状況でした。
現時点でも、課題は正直「全部」です。人も欲しいし、クライアント先もまだまだ欲しい。特に、作業指示を受けるメンバーレベルの仲間だけでなく、自発的に動いて指示も出せるような「強い仲間」を作る必要があると考えています。
AI時代だからこそ「人間らしさ」が武器になる
—— 独立後の現場では、どのような気づきがありましたか?
寒川: 現場で痛感したのは、ChatGPTのようなAIの進化スピードに人間が追いつくのはもう無理だということです。これからの時代は、AIが代替できない「より人間的な感性」や「深い洞察力」、いわゆる「人間らしさ」が求められます。私たちは、AIの力を最大限に活用しつつも、人間独自の価値をどこに見出し、どう発揮するか、そこに注力すべきだと考えています。
たとえば、クライアントと会う時、私はできるだけオフラインで対面するようにしています。周りからは効率が悪いと言われますが、同じ空気の中で話をしないと意味がない。会うことによって得られる「定量ではない定性的な情報」が重要であり、プロフェッショナルだからこそ、そういった部分を大切にしないといけないなと思っています。
——現在の考え方や方針に影響を与えた方はいますか?
寒川:独立を決める際に背中を押してくれた大社長です。「悪いことよりもさらに良くないことはダサいこと」だと、「ダサいことをせず、かっこいいか、かっこよくないかで人生を選べ」と教えられました。迷った時にその視点で一つ一つ意思決定を行っていくと、実はなかなか簡単ではないことばかりで、全部「気合い」が必要なんです。どんな困難にも人間ならではの気合と根性で乗り切っています。
志を共にする仲間と歩む「プロフェッショナルファーム」への道
—— 今後の取り組みと展望を教えてください。
寒川: 中期目標として、「拠点」「提供できるサービス」「仲間」を増やすことを考えています。最終的に、日本の各主要都市に拠点を持っていけるようなプロフェッショナルファームにしたいと本気で思っています。個人的には、出身地である香川県にも拠点を持ちたいですね。
税務顧問のクライアントは、創業当初は私と同年代の社長が中心でしたが、最近では40代前後の年上の方も増えているんです。従来の税理士のレスポンスの悪さに対する不満から、若くスピード感のある当事務所への切り替えを希望される方が多く、年々、私たちが目指すプロフェッショナルファームのニーズが高まっていることを実感しています。
—— 今後の事業展開への熱い思いを感じます!
寒川:はい。ただ、これは私一人が盛り上がっているだけでは実現しません。全メンバーが同じ熱量と志を持って取り組むことが重要であると考えています。そのためにも「共通のビジョンに向かって突き進む一体感や推進力」が必要であり、こうした思いに共鳴し、協力してくれる仲間が今後増えていくことを願っています。
「気合いと根性」が独立への道を切り拓く
—— 最後に、読者の方々にメッセージをお願いします。
寒川: 必要なのは「気合い」です。知識とかスキルとかではなく、まず「気合」。人それぞれやり方が違うなかで、自分に合った独立の方法や感覚を掴みに行くためには、どこかで踏ん切りをつけて行動を起こすしかないですからね。
私自身、様々な壁にぶち当たっては失敗し、反省して…を積み重ね、傷を負いながら成長してきました。そういった過程で必要なのは、もう「気合い」と「根性」しかないなと思っています。
ともするとメンタルが強いと思われがちですが、私の場合は周りのメンターに恵まれているおかげです。正直落ち込むこともありますが、気合いと根性があれば、必ず道は開けます。
先生のご紹介
寒川 博斗 [SANGAWA HIROTO]
略歴:公認会計士・税理士。商業高校で会計学に触れ、大学時代に「世界を変える」覚悟で公認会計士を志す。中小ベンチャーの成長支援に使命感を抱き、監査法人でIPOやベンチャー支援を担当。その後、自己資金ゼロからROJグループを創業。東京を拠点に税務顧問・資金調達・M&A支援まで一貫したサービスで、創業期から年商20億規模まで幅広く支援。体育会系出身の「気合いと根性」を信条とし、「人間らしさ」を大切に顧客と向き合う。
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